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ナビスコ準決勝の死闘(04年回顧録)

FC東京
01 /08 2005
「そんな・・・ウソだろ?」
目の前の光景が理解できず、唖然とするFC東京サポーター達。
スタジアムに一瞬の静寂が訪れた。
今日の朝、俺はいつも通り8時に起きた。
目覚めはいつになく良かった。
そう、今日は少し特別な日。
台風によって延期になったナビスコカップ準決勝の日なのだ。

パンとヨーグルトという簡単な食事をとった後、
荷造りをして資格の学校へと向った。
いつもの勉強用具に加え、FC東京マフラーを忍ばせて。

学校に着いてからはいつも通りに事は運ぶ。
勉強→昼食→勉強の流れの合間に時折休憩が挟まるだけだ。
しかし、気持ちだけはいつも通りとは行かない。
いつもより多めの溜息で高まる気持ちを抑えた。

やがて時刻は5時半を迎える。
試合開始は7時。
席確保等を考慮したギリギリの時間に学校を発った。

乗り継ぎ、京王線でスタジアムへ向う途中
時々FC東京マフラーをした人を見るものの、
ユニホーム姿は殆ど見当たらなかった。
今日は平日なのだという実感と共に、
台風への恨めしい想いが再び胸を込み上げた。

スタジアムに着くと、
「オオオベルディか~わさ~き~♪」
とFC東京サポーターの野次り応援歌が聞こえて来た。
しかし、まだスタメン発表前。
普段のFC東京サポーターならば歌わないタイミングである。
東京ダービー、そして何より準決勝である事、
平日なのに無事観戦出きた事への昂ぶりと喜びが垣間見えた。

席に着くとほぼ同時にスタメンが発表された。
戸田の怪我により、石川が久々に先発だ。
主審は柏原。
審判としては決して良くないが、相性だけはいいw

そして、予定通りの時間にKO!
相手より圧倒的に多いFC東京サポーターの

ヴェルディだ~けに~は~♪
負~け~ら~れな~い♪
俺たちの~ちか~ら♪
みせてやろ~ぜ♪

の大合唱と共に序盤から積極的に飛ばすFC東京。

何と開始僅か6分でCKからジャーンが先制!

FC東京1-0

勝たなきゃ終りの一発勝負。
重要な先制点を手に入れた東京イレブンは益々勢いを増し、
14分には久々の先発復帰石川の突破からルーカスへとパスが渡り、見事にシュート!

GOAL!!

FC東京2-0

尚も手綱を緩めないFC東京を相手に完全に後手に回る緑の選手達。
何と22分には緑の林選手が早くも2枚目のイエローで退場!!

喜び半面微かに嫌な予感が俺の頭をよぎる。
FC東京は相手に合わせてしまう面が少なからずあり、
去年は相手が少なくなってから
逆に追いつかれたり負けたりする事が多々あるのだ。
そして今年の神戸戦を見る限り、未だ克服されていなかった。

何としてでも3点目が欲しいと願う俺の声が聞こえたのか、
前半44分にまたも石川の突破し、クロスを上げると
ルーカスがドンピシャヘッド!GOAL!!

FC東京3-0緑

相手に合わせずボールを広く動かして手に入れた3点目。
心配は杞憂に終り、
チームは確実に成長した姿を見せた・・・・・はずだった。

やがて前半は終了。
緑に見せ場は殆ど無く、FC東京が圧倒した前半だった。

ハーフタイムを挟み、試合は後半へ。

後のない緑が序盤から猛攻を仕掛ける事は容易に想像がつく。
FC東京はそれをいなして時間を潰し、
あわよくばカウンターから追加点。
これが理想の展開なはずだと俺は思った。

予想通り立ち上がりから攻める緑、
しかし、東京はいなさず、前半の勢いのまま真っ向勝負。
攻めの姿勢を失わないFC東京、これはこれで良いと思った。

しかし、今度は逆に後半僅か2分で
カウンターから山田に一点入れられてしまった。

FC東京3-1緑

この一点がこの試合の大きな転機となる。

一失点はしたものの、2点差があり、相手は一人少ない。
FC東京は真っ向勝負の姿勢を崩さなかった。
宮沢、阿部と攻撃的な選手交代で幾度か決定機を迎えるも、
得点には至らない。
一方、一人少ない緑はロングパスとドリブルで打開を図る。
これによって次第にFC東京は受身に回る事が多くなり、
いつしかサイドへボールがいい形で通らなくなり、
緑ペースで試合が進み始め,
後半33分平本にゴールを許してしまう。

FC東京3-2緑

動揺を隠せないFC東京に対し、1点差と迫り意気上がる緑。
一分後俺は信じられない光景に出くわす。
後半34分、なんと小林にゴールを許し、
同点に追いつかれてしまったのだ!!

FC東京3-3緑

「・・・ウソだろ?」
目の前の出来事が飲み込めずシ・・・ンとするFC東京サポーター。
これが初タイトルへの壁というものなのか。
俺達にはまだ早いとサッカーの神は言うのか。

そんな心の声を掻き消すかのように、
一瞬の静寂の後、今迄より一層大きな声で声援を始める。

しかし完全に試合は緑ペース。
後半終了間際には緑のあわや、というシュートはバーが弾き返し、
命からがら後半を終了。
試合は延長へと向う。
取ったら勝ち、Vゴール方式の延長である。

延長に入る前には少しインターバルがある。
俺はこの時間の原監督の指揮に期待していた。
選手交代を、ではない。
後半に受身になった気持ちを再び積極的にして欲しかったのだ。

20050120003356s.jpg


スタッフを含めた全員で円陣を組み、それが解かれた後、
延長前半は始まった。

気持ちが伝わったのか、試合開始同様どんどん攻めに来るFC東京。
直ぐにCKを得る。
蹴るのは途中から入った宮沢。
去年はレギュラーだったものの今年は途中出場が主。
今年FC東京で最も悔しい思いをしている選手の一人だ。
その宮沢が蹴ったボールは美しい軌道を描き、ルーカスの頭へ!
頭でキッチリと捉えられたそのボールは枠の中へ吸い込まれた。
GOAL!!!!!!!!

    FC東京4-3緑

      決勝進出!!

試合をハットトリックで決めたルーカスに全選手が駆け寄る!
FC東京サポーターは半狂乱状態!
俺も周りの知らない人達と何度もハイタッチを交わし、
勝利の喜びを分かち合い、確かめ合い、噛み締めた。

長く壮絶な戦いに終止符が打たれ、
喜ぶFC東京イレブンの後ろでは
全てを出し切ったものの勝利に届かなかった緑の選手達が
ピッチにうずくまり、動けないでいた。
美しくも残酷なコントラストだった。

振り返るとFC東京には様々な課題が見えた。
その中でも試合中の修正能力と精神力は大きな課題だ。
相手がパス主体から放り込みとドリブルへと変化した時に、
全く対応出来ていなかった。
また、流れが上手くいかなくなると苛立つ姿が目立ち、
試合への集中力が欠けていっていた。
強烈なリーダーシップを発揮するフィールドの選手が、
文丈以外にもう一人は必要だ。
個人的には宮沢の復活に期待している。

この試合の感想の最後に、ベルディの健闘を讃えたい。
後半の3失点はFC東京の守備や対応のまずさもあったが、
それを引き出したのはベルディの選手の気迫だった。
一人少ない分、自分が相手を引き付けるんだ。
チャンスになれば絶対に俺が決めるんだ。
この一人一人の責任感が、
一人多いFC東京を後半圧倒した要因だと思う。
決勝に向けて多くの事を教えてくれた彼らに
恐らく最初で最後の感謝の意を述べる。
ありがとう。
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いぎーた

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