スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カレル爺と職人肌の孫達が織り成す優雅なフットボール E組アメリカ×チェコ

2006 FIFA World Cup Germany
06 /14 2006
チェコの連動性があまりに美しくてため息が出た、アメリカ×チェコの試合を回想したいと思います。
今までロクにチェコの試合を観た事の無かった者の素直な感動がお伝えできれば幸いです。ちなみにカレル爺は監督さんです。
2006000103.jpg


まずは対戦相手のアメリカから触れましょう。
チェコに0-3で敗れたのでおれのベスト16行き予想は外れそうなのですが、むしろ外れて欲しいぐらいの勢いです。
それはチェコがあまりに素晴らしいからで、アメリカが酷いからではありません。むしろ彼らは組織的で個人の素質も垣間見える好チームでしたし、グループ分けにもう少し恵まれていればベスト16行きも現実的だったと思います。
彼らにとっては皮肉な事ですが、その強さが格好のモノサシとなってチェコの素晴らしさを引き立ててしまいましたね。組織も個人もバラバラなチームを相手にしても、その強さは測れませんから。(3-1で勝ったにも関わらずオーストラリアを強いと感じた人がどれだけいるでしょうか。)

では、素晴らしきチェコについて。
チェコの選手は総じてガタイが良く、180超えない選手の方が少ないくらいなのですが、中でもコラーは身長2m越え、体重100㌔と堂々たる体格を誇ります。
攻撃の中心はこのコラーに当てて落としをネドベドやロシツキが拾って展開したり、裏に抜けたりするものでした。パスは殆どがインサイドキックによるショートパスで、ロングボールは価値と成功率が高い時にしか放たれません。
4-1-4-1システムの布陣を常にコンパクトにする事で、選手同士がショートパスを交換するに適した距離感を常に保ち、その中でトライアングルを絶え間なく作りながら3人目、4人目の動きで前へと進んでいくのです。
このパス交換が小気味良く、どこか優雅なので観ていて惚れ惚れするんですよ。
ポンポンポンポンと多くの選手が連動しながらボールが前に運ばれ、ココゾという時にギュッとドリブルや長いボールが入る。
その美しさはまるでボヘミアンガラスのよう、、、、という例えはちょっと的外れなんですが、とにかくウットリする程美しいという事はご理解いただけるかと思います。

ここで得点シーンを振り返ってみましょう。
4分、セットプレーを防いだアメリカGKのロングボールをDFが処理し、素早く戻っていたネドベドにまず繋ぐ。これをポボルスキに落とすと、この間に右サイドを上がっていた(もしくはセットプレー時のまま残っていた)グリゲラにミドルパスを送ります。フリーで受けたグリゲラが狙い澄まして放ったクロスをコラーがズドン!早くも先制点を奪いました。
続いての得点は35分、カウンターになりそうな場面で素早く戻りボールを奪い、左サイドでロシツキー、プラシールとのショートパスからネドベドがクロスを上げる。跳ね返されたボールをバイタルエリアで拾ったロシツキーがすぐさま豪快なシュートを叩き込みました。
更に75分、自陣で相手ボールをカットすると丁寧にグラウンダーのパス交換。最後はネドベドが、3人目の動きで抜け出したロシツキーへパス。ロシツキーはGKとの1対1を冷静に制し、ダメ押し点を奪いました。

得点過程の美しさがどれほど伝わったか分かりませんが、多くの選手が絡んでの得点である事は伝わったでしょう。

このパス交換を実現するために選手全員が最も必要とされるのは逞しい体格でなければ、長い距離を走るスピードでも、超絶的テクニックでもありません。
簡単なショートパスを常に強く正確に蹴れる徹底した基礎技術と集中力、そして絶え間ない予測とそれを実現する運動量です。絶え間ない予測と動きが、マークを外して遅攻を成立させ、長い距離を走るスピードを補ってカウンターも成功させるのです。
巨漢コラーも例外ではなく、彼にも足元の高い基礎技術と予測の動きが備わっています。(彼の負傷によって入ったロクベンツも全く同様)
ただ、彼には更にその体格を活かしたボールキープ、そしてクロスへのフィニッシャーとしての役割が加わりますし、その他のポジションにも当然それぞれで特に必要とされるスキルが備わっていなければなりませんけどね。

少し話が逸れますが、この試合のビデオを日本のお偉いさん方、指導者、そしてFC東京関係者には絶対に穴の開くほど観て欲しいですね。
先に触れたように、チェコ人の体格のような日本人に無いものを駆使しているのではなく、むしろ日本人が特徴とするショートパスを主体とした俊敏性や運動量が充分に活かされる戦術だからです。正に活きた教科書と言っていいでしょう。アレンジも効くでしょうからね。焦らず無駄なく時間をかけて取り組めばきっと成果は出るでしょう!
それと、ハード面では芝生の整備をしっかりしないといけません。まして浜崎やら氷室やらのコンサートを行うなんて論外です。
面白いサッカーを披露してくれればお客さんも増え、余計なイベントもせずに済むでしょうから頑張って研究&実践に勤しんで下さいね。

さて、話を戻してチェコの守備ですが、まずボールに一番近い選手がアタックすべきか、リトリートすべきか、という判断が的確になされていました。
その基準は、その状況の選手間の距離をコンパクトに保つにはどちらがいいか、です。細かい網目を作っては囲い込んで奪い、選手間の距離が近いので次のパスからスムーズに攻撃が始まっていました。並大抵の個人技、組織では太刀打ちできない守備組織だと思います。
ただ、チェコの選手も人間なのでパス交換を変な形でカットされて危険に晒される場面がありましたし、その際のチャレンジ&カバーの関係も完璧というわけではありませんでした。
また、数的優位を常に作る分、そこで取れないと逆に苦しくなりますよね。そんな事が出来てしまいそうな国とすぐに当たるのは難儀なので、チェコとしては何としてでも1位通過したいところでしょう。
そうなるとイタリアが~とか色々と考えてしまうのですが、どう転んでもレベルが高くて面白い試合が沢山観れそうですね、今大会は!
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

知ってしまいましたね、チェコの魅力を!(笑)
攻撃する為の守備が強烈で、奪った後も確立されたパスサッカーを展開してゴールへ向かうチェコに、ここ10年爽快感を味わってます。天才ロシツキーが挙げたチームの3点目は“らしい”得点でした。
反対に、ここ10年で最も力を上げてきたと思うUSAもこのまま終わって欲しくないな、と。
どちらも個と組織が絶妙なバランスなので、日本が参考にすべき戦い方ですね。
ただでさえツワモノ曲者が終結したグループE。決勝T1回戦で当たるであろうブラジルを意識していると思うので、ここは全ての国が1位通過を狙っている、外れなし!待ったなし!な、どこよりも厳しいグループだと思います。

チェコがこんな素晴らしいサッカーするだなんて、今まで知らずにいたのが勿体無かったです。チーム全員の意思統一が素晴らしく、クリエイティブに連動しているので、ワクワクしながら観ていました。
決勝トーナメント、通過しても2位ではブラジルと当たるのが確実。こんなレベルの高いグループに狭き門、面白くなるはずですね!

いぎーた

FC東京が気になる人.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。