戦力分析&対戦妄想:ヴァンフォーレ甲府

戦力分析&対戦妄想2006
02 /14 2006
元祖テンコークラブ、ヴァンフォーレ甲府。
今年はJ1へとイリュージョンです。
しかし、Jリーグはマジックのない世界。
一時は存続すら危ぶまれたクラブがJ1へと上り詰めてくるまでには苦難の道のりがありました。
戦力分析の前にまずはそのお話を。

甲府は99年のJ2元年から在籍しましたが2年連続で最下位をひた走る「お荷物クラブ」でした。
お客さんもお金も集まるはずがなく、00年末には累積赤字が4億3千万円にまで膨れて存続危機に陥ります。
01年は暫定的に存続が図られる事となりましたが、翌年以降の存続条件として出されたのは

1.平均観客動員数 3000人以上(2000年実績 1850人)
2.クラブサポーター 5000人以上(同 2698人)
3.スポンサー収入 5000万円以上(同 2600万円)

と厳しいもの。
この01年にクラブの整理、つまりたたむために兼務という形で甲府の社長に就任したのが現在の海野一幸社長です。
海野社長は「売り上げ増」のための策として「どこにでもスポンサー広告」を入れようと考え、今では120を超える広告が集まりました。
また、広告だけでなくクリーニング、食事、レンタカー、氷、温泉入浴、散髪などをサービス提供の形で協賛してくれる企業も現れ経費削減に繋がりました。
これらの経営努力、多数のボランティア、そして“J2”サポーターらの尽力の甲斐あって見事目標を達成。
成績はまたも最下位だったものの存続危機を乗り越えました。

『倒産の回避』を達成した甲府は次の目標である『単年度黒字』も達成。
チームも大木武監督を迎えて最下位脱出に成功し、現在のサッカーの礎が築かれました。
03年に大木監督が清水へと移ってしまったもののプレースタイルが継承された事で着実に上積みされ、05年再び就任した大木監督の下でJ1への切符を手にしました。

参考
ヴァンフォーレ甲府:クラブ存亡の危機から5年でJ1へ(1)
ヴァンフォーレ甲府:クラブ存亡の危機から5年でJ1へ(2)
ヴァンフォーレ甲府 海野一幸社長インタビュー

ヴァンフォーレ甲府にとって記念すべき年となった去年の基本布陣がこちらです。
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「サッカーはエンターテイメント」をモットーとする大木監督に再び率いられた甲府は入替え戦で見せたような積極的なサッカーをしていたようです。
入替え戦ではマイボールになれば後ろを振り向かずに前へと運び、預けて前へのコンビネーションと積極的な仕掛けが目立ちましたね。東京がやろうとしていたサッカーにかなり近いもの、むしろ積極性は上回られていたように感じました。

補強状況はこちら。
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最低限の目標である「主力の引き留め」には成功したと言っていいでしょう。
特に優秀なフィニッシャーであるバレーの残留は何にも変えがたい“補強”と言えるかもしれません。
J2で得点数2位だった攻撃陣は小倉を失うものの、堀井、宇留野の加入で若干層が厚くなったでしょうか。
次に気になるのはJ2でも失点数ワースト3位だった守備陣。
目立ったDFの加入はなりませんでしたが、フィルターとなるボランチにビジュ、林の即戦力クラスが加入しました。ビジュには豊富な運動量が、林には精密なパスとDFもできるユーティリティ性が期待できます。数こそ少なくなったものの、質は若干上がったと言えるでしょう。
総合的にやれる事はやった感がありますね。
予算が10億円前後で黒字ありきの方針なのですから、インパクトのある補強は土台無理な話。
海野社長、大木監督共に補強を「主力選手が全員チームに残り、弱いところをピンポイントで補強できた。100点」と胸を張るのも納得です。

補強を踏まえて予想される布陣はこちら。
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大木監督は「マイナーチェンジはあるが、基本的なチームスタイルは変わらない」と言います。
昨年の天皇杯ジェフ戦後の「J1相手に試合をするほうが、同じテンポ、同じようなリズム感で戦える。やりやすかった。」というコメントからも自信が窺えます。去年のように一度動き始めたらどんどんと前へ向かってくる雪崩サッカーを仕掛けてくるのではないでしょうか。
CBに林選手が入ったら最終ラインにも起点が出来て面白そうですね。
その林選手が甲府に感じた「恵まれない環境でも誰一人文句を言わないし、一つの方向にみんなが向いて必死になってサッカーしている。自分の原点を思い出させてくれたし、だからJ1に上がれたんだな、てその1日で納得した。みんなすごくサッカーが好きなんだよね。サッカーができればいいじゃん、ていう感じ。」はサッカーからも伝わってきますね。
また、今年のヴァンフォーレ甲府のキャッチフレーズ「Explore J1~探検J1~」とそのロゴからは、いい意味で力が抜けているなと感じます。
甲府に失うものはありません。堂々と宣言した「優勝」という目標に向かってどこまでチャレンジしていけるか、大木監督の采配にも注目です。

甲府には楽しみな選手が何人かいますが、特に注目したいのは右SBの杉山新選手です。
入替戦では縦、横、ナナメとまさに縦横無尽にピッチを駆け巡り、相手守備陣を混乱の境地に。
しかもそれが最後まで続いていたのですから恐ろしい。入れ替え戦でアドレナリンがどくどく出ていたのでしょうね。こんなSBがJ2にいたのか、とビックリしました。毎試合あの調子の8割でやれれば代表も充分視野に入りますよ。25歳とこれからピークを迎える選手なだけに楽しみですね。

チャレンジャー甲府を迎え撃つ東京はどう戦うべきでしょうか。
勝つ事だけを考えるならば答えは簡単です。ある程度守備に人数をかけてスペースを消してしまえばバレー以外に図抜けた個人技を持たない甲府を屠るのは難しい事ではありません。守りを固めた相手に弱いのは今年も変わらないでしょう。
しかし、東京の意地と誇りにかけてそんな戦いは御免こうむりたいところです。チャレンジャーに対し真っ向勝負、相手を上回る攻撃でねじ伏せようじゃありませんか。
かといって舐めて半端な攻撃を仕掛けると柏の二の舞になってしまいます。甲府は一度攻め始めると雪崩のように押し寄せてくるので、最初の起点でつぶす必要があるでしょう。
その為にも高い位置、具体的には相手ボランチを徹底的に潰し守備に忙殺させるのが重要だと思います。
その位置で活きたボールを出させず、こちらがボールを持てればあとはしっかりとフィニッシュに繋げるだけ。絶対的な選手のいない相手左サイドを中心に攻め立ててゴールを奪いたいですね。
は絶対に勝たなきゃ!!

小瀬スポーツ公園陸上競技場へのアクセス
「小瀬へ行こう」さん
直火で調理されたものが食べられるほか、本格的なパン屋もあるようです。
カブトムシはいりませんけどね(笑)
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いぎーた

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